性同一性障害(GID)/性別不合(GI)とは?どこで診断を受けられるの?

豆知識

JoyMeアテンドのちかです。「GIDとGI、結局なにが違うの?」「診断って、どこの病院に行けばいいの?」——初めて調べるほど、言葉や手続きがバラバラに見えて不安になりやすいですよね。この記事では、用語の整理から、日本国内での受診先の探し方、受診前の準備、そして都道府県別の医療機関一覧まで、段取り中心でまとめます。タイでMtFのSRS(性別適合手術)を検討している方が「まず何から確認すればいいか」がわかる内容にしています。

この記事でわかること

  • GID/GI/性別違和など、用語の違いと今の位置づけ
  • 「診断」と「診断書」で何が変わるか(次の選択肢の整理)
  • 日本で診断を相談できる主な窓口(探し方・選び方)
  • 受診前に用意すると安心なチェックリスト
  • 都道府県別:診断の相談先として公表されている医療機関一覧(成人)

GID/GI/性別違和:まずは言葉の違いを整理します

結論から言うと、同じテーマを指していても「どの基準・どの時代の呼び方か」で言葉が変わります。いま混乱しやすいのは当然です。

理由は、国際的な診断分類や日本のガイドラインが更新され、名称や位置づけが変わってきたからです。WHOのICD-11では、従来の「性同一性障害」等に相当する概念が「Gender incongruence(性別不合)」として整理され、精神疾患の章ではなく「性の健康に関する状態」へ移されています。

具体的には、現場でよく見かけるのは次の使い分けです(医療機関や書類で表記が異なることがあります)。

用語よくある使われ方ポイント
性同一性障害(GID)日本で長く使われてきた呼称/制度・書類で残っている場合がある近年は呼称・概念が更新されつつあります
性別不合(GI)ICD-11の流れに沿った呼称精神疾患ではなく「性の健康に関する状態」へ
性別違和(Gender dysphoria)苦痛(ディストレス)に焦点を当てた言い方として使われることがある言葉が何を強調しているかがポイント

注意点として、用語が変わっても「あなたの感じていることが否定される/肯定される」といった話ではありません。医療の現場では、診断名よりも「困りごと」「希望」「安全に進める段取り」を整理していくことが中心になります。個別の判断は主治医・担当医と確認してください。


「診断」を受けると何が変わる?診断と診断書は別ものです

結論として、「診断(評価)」と「診断書(書類)」はセットのように見えて、目的が違います。最初から“診断書が必要かどうか”まで決めなくても大丈夫です。

理由は、次のステップ(ホルモン療法の相談、手術の検討、法的手続きの準備など)によって、求められる書類や書式が変わることがあるからです。日本精神神経学会でも、診断基準(DSM・ICD)の更新や社会状況の変化を踏まえてガイドラインが更新されてきたことが示されています。

具体的に、受診時に整理しておくとスムーズなのはこの2点です。

  • 今回の受診目的は何か:まず相談したい/診断の評価を受けたい/紹介状がほしい/手術や治療につなげたい
  • 将来的に想定している選択肢は何か:日本で治療を進める/海外(タイ等)でのSRSも検討している…など

注意点として、診断の進め方や必要書類は医療機関ごとに異なります。電話や予約フォームの段階で「成人(18歳以上)の診断(評価)を扱っているか」「初診時に何が必要か」を確認するのが確実です(個別は医療機関へ確認)。


日本で診断を相談できる主な窓口

結論として、日本での相談先は大きく「精神科・心療内科」「ジェンダー外来(大学病院・総合病院など)」「関連診療科(内分泌、泌尿器科、婦人科等と連携)」に分かれます。

理由は、診断(評価)そのものはメンタルヘルス領域が関わることが多い一方、身体的治療や手術は複数科の連携が必要になることがあるためです。ガイドラインも学際的な議論のもとで作成・更新されています。

具体的に探すときのキーワード例(検索や病院問い合わせ時)は以下です。

  • 「性別不合(GI) 外来」「性別違和 外来」
  • 「ジェンダー外来」「トランスジェンダー 外来」
  • 「性同一性障害(GID) 診断」「紹介状」

注意点として、同じ病院名でも「初診受付の可否」「紹介状の要否」「診断書の発行可否」「対応年齢」が変わることがあります。必ず最新情報を医療機関へ確認してください(個別は医療機関へ確認)。


受診前チェックリスト

結論として、受診前に“話す内容をメモしておく”だけで、初回の負担がかなり減ります。

理由は、医師は「いつから・どんな場面で・何に困っているか」「生活上の希望」「安全面(心身の状態)」を整理して一緒に考えるため、情報が散らばっていると本人が疲れてしまいやすいからです。

具体的には、次のチェックリストがおすすめです。

  • 受診の目的(まず相談したい/診断の評価を受けたい/紹介状・診断書を将来見据えたい など)
  • 困りごと(学校・仕事・家族・対人関係・身だしなみ・呼称など、話しやすい範囲で)
  • これまでの経緯(気づいた時期、生活上の工夫、支援を受けた経験)
  • 現在の健康状態(持病、服薬中の薬、通院状況 ※詳細は医師へ)
  • 質問したいことメモ(診断の流れ/通院頻度の目安/紹介状の要否/プライバシー配慮の方法 など)

注意点として、無理に「証明する」必要はありません。話せる範囲で十分ですし、言いづらいことは「今日は言いにくい」と伝えて大丈夫です(個別は医療機関へ確認)。


都道府県別:GID/GIの診断相談先として公開情報で確認できた医療機関一覧(成人)

結論として、地域によって選択肢の数に差があるため、まずは「近隣」「通いやすさ」「紹介状の要否」で候補を絞るのが現実的です。

理由は、受診枠や対応内容(診断のみ/診断書まで/治療連携あり等)が施設ごとに異なり、また新規受付状況が変動しやすいからです。

具体的に、インターネット上の情報から作成した表(医療機関名のみ)を掲載します。
※この一覧は「成人の診断(評価)や関連相談を扱う可能性がある」と公開情報等から確認できた候補の例
です。“ここにない=その地域で受けられない”ではありません。最新の受付状況・対応範囲は必ず各医療機関へご確認ください。

都道府県医療機関名(医療機関名のみ)
北海道札幌医科大学附属病院
心療内科あおぞらクリニック(美唄市)
三愛病院(登別市)
愛し野内科クリニック(北見市)
青森県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
岩手県大日向医院
ふじメンタルクリニック
宮城県東北大学病院
秋田県市立秋田総合病院
山形県さとこ女性クリニック
福島県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
茨城県エクセルメディカルクリニック(JR水戸駅ビル内)
栃木県うわのまちクリニック
群馬県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
埼玉県狭山メンタルクリニック
柳瀬川ファミリークリニック
赤心クリニック(川越市)
千葉県我孫子東邦病院
わくいクリニック(我孫子市)
行徳総合病院
船橋中央クリニック
東京都麻布十番タチバナ泌尿器科・皮膚科クリニック
杏林大学医学部付属病院
恵比寿TGクリニック
なでしこ女性診療所
花園医院
かわかた医院
ナグモクリニック東京
はりまメンタルクリニック
昭和大学病院
東京ジェンダークリニック
京成小岩すまいるクリニック
新橋日比谷通りクリニック
クマモトクリニック(文京区)
こばやしクリニック(目黒区)
自由が丘MCクリニック
ちあきクリニック(目黒区)
まるはし女性応援クリニック(立川市)
神奈川県鳥居泌尿器科・内科
横浜メンタルクリニック戸塚
菊名駅前クリニック
スカイビル腎・泌尿器科クリニック
女性医療クリニックLUNA横浜元町
相生23クリニック
Birth & Ladies’ Clinic Sola
大船T’S形成クリニック
もみの木医院(大和市)
湘南中村クリニック(藤沢市)
新潟県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
富山県女性クリニックWE富山
富山大学附属病院
石川県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
福井県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
山梨県山梨大学医学部附属病院
長野県まさのメディカルクリニック(軽井沢町)
岐阜県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
静岡県静岡美容外科橋本クリニック
かげやま医院(静岡市)
SRHケアクリニック静岡
河野産婦人科医院(浜松市)
聖隷浜松病院
愛知県すどうストレスケアクリニック
宮川クリニック
名古屋大学医学部附属病院
ナグモクリニック名古屋
山口レディスクリニック
三重県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
滋賀県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
京都府身原病院
石原クリニック
大阪府やすだ内科クリニック
きじまこころクリニック
大阪医科薬科大学病院
紀泉病院
おくのARTクリニック
大阪府済生会泉尾病院
フクダクリニック
さくま診療所
いりさわ心と体のクリニック
野村クリニックなんば院
よどやばしメディカルクリニック
そんメンタルクリニック
ナグモクリニック大阪
かわばたレディスクリニック
イワサクリニック
長尾台診療所
兵庫県はやし女性クリニック
三宮かねはらクリニック
奈良県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
和歌山県うつのみやレディースクリニック
鳥取県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
島根県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
岡山県さとうクリニック
岡山大学病院
弓狩クリニック
広島県おかざき泌尿器科
三宅会グッドライフ病院
さくま泌尿器科クリニック
山口県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
徳島県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
香川県高尾医院
愛媛県ほこいし医院
高知県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
福岡県こば泌尿器科・皮フ科クリニック
ナグモクリニック福岡
ベテルクリニック
ながの医院
佐賀県なかおたかこクリニック
長崎県長崎大学病院
熊本県長嶺北クリニック
池田クリニック
大分県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
宮崎県要確認(今回の公開情報調査では見つからず)
鹿児島県キラメキテラスヘルスケアホスピタル
沖縄県沖縄県立中部病院
クリニックおもろまち

オンライン診療(全国対応)の例

  • 宮川クリニック
  • 自由が丘MCクリニック
  • 恵比寿TGクリニック など
    ※オンライン対応の範囲(初診可否/診断書発行の可否/対面が必要になる条件等)は必ず事前に確認してください(個別は医療機関へ確認)。

タイでSRSを検討している方へ:診断書が必要になるケースと確認ポイント

結論として、タイでのMtF SRS(性別適合手術)を検討する場合、日本側での診断書や紹介状の提示を求められるケースがあります。そのため、国内での診断(評価)や書類準備は「後回しにしない」のが安心です。

理由は、医療機関・国の制度・院内規定で求められる書類が異なるためです。JoyMe for MtFのガモン病院の説明でも、手術にあたり精神科医等による診断書や紹介状が必要になること、さらに規定により渡航後に現地精神科医の診察が必要になる旨が記載されています。

具体的に、国内の受診先へ確認しておくとよいポイントは次の通りです。

  • 海外の医療機関に提出できる診断書/紹介状に対応しているか(言語・形式)
  • どの情報が記載されるか(書式の指定があるか)
  • 追加で求められる可能性のある書類(病歴、治療歴など)の扱い

注意点として、書類要件は「病院」「術式」「時期」で変わります。タイ側の手術予約を進めている方は、予約先の要件を先に確認→日本側へ共有の順が一番ミスが減ります。


検討段階/予約済み/渡航直前/術後:いま必要な情報の優先順位

結論として、同じ「診断」でも、あなたの段階によって優先順位が変わります。いまの自分に必要なところだけ拾ってください。

理由は、診断(評価)は「将来の選択肢を広げるための準備」であり、急ぐポイントが人によって違うからです。

具体的には目安として――

  • 検討段階:用語整理/受診先候補づくり/質問メモ作成
  • 予約済み:予約先が求める書類の確認/国内の診断書・紹介状の段取り
  • 渡航直前:書類の原本・コピー管理/通院や処方の引き継ぎ相談(主治医へ)
  • 術後:帰国後の受診先(フォロー先)の確保、体調の相談窓口づくり
    ※ダイレーション(拡張器で形状を維持するケア)など術後ケアは、必ず執刀医・主治医の指示に従ってください。

注意点として、「今すぐ全部やる」必要はありません。段取りを分解して一つずつで大丈夫です。


JoyMeでできること:不安が強い人ほど“段取りの外注”が効きます

結論として、海外でのSRSは「医療」だけでなく「移動・滞在・通訳・連絡」がセットなので、段取り部分の負担を減らすほど安心につながります。

理由は、体調が揺れやすい時期に、予約や現地調整まで一人で抱えるとミスが起きやすいからです。

具体的にJoyMe for MtFでは、手術予約の代行、滞在先予約、航空券手配、空港送迎、医療機関での通訳、入院中の通訳や身の回りサポートなどが案内されています。また、現地対応は日本語が流暢なタイ人スタッフが担当し、事前にLINEで相談できる旨も記載があります。

注意点として、医療判断そのものは医師が行います。JoyMeは「段取り・連絡・現地での生活面」を支える立場として、無理のない形でサポートします。


よくある質問(FAQ)

Q1. GIDとGI、結局どちらの診断名になるんですか?

A. 医療機関や採用している基準で表記が異なることがあります。国際的にはICD-11で「性別不合(GI)」として整理され、位置づけも更新されています。

Q2. 診断は精神科に行けば必ず受けられますか?

A. すべての精神科・心療内科が対応しているわけではありません。専門外来や連携体制のある施設に絞って探すのが現実的です。

Q3. タイでSRSをするなら、日本で診断書は必須ですか?

A. 予約先や院内規定により、診断書や紹介状の提示を求められる場合があります。JoyMe for MtFのガモン病院の説明でも、診断書・紹介状が必要になる旨が記載されています。

Q4. 受診時に、戸籍名や呼ばれ方が不安です…

A. 予約時に「呼称の希望」「配慮してほしい点」を事前に伝えられる施設もあります。無理に我慢せず、最初に一言伝えるのがおすすめです。

Q5. 診断にどれくらい通院が必要ですか?

A. 目的(相談/診断書/治療連携など)と医療機関の方針で大きく変わります。初回で「見通し」を確認すると安心です。


まとめ(要点3つ+次の一歩)

  • GID/GIなどの用語は、国際分類やガイドライン更新で変化しています。まずは言葉に振り回されず「目的」を整理するのが近道です。
  • 日本での診断相談先は、精神科・心療内科、ジェンダー外来、関連科連携など。施設ごとに対応範囲が違うので、事前確認が大切です。
  • タイでSRSを検討する場合、診断書や紹介状の提出を求められることがあるため、早めに書類要件を確認すると安心です。

今日できる次の一歩:まずは「受診の目的」と「質問メモ」をスマホのメモに3行だけ書いてみてください。候補探しが一気にラクになります。


免責

本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・手術の適否などの医療判断を行うものではありません。症状や適応、必要書類、治療方針は個人差があり、医療機関ごとに異なる場合があります。必ず主治医・担当医・執刀医にご確認ください。

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